システムバス選びのポイント
1日の疲れを癒してくれるバスルームは、心地よい笑顔が生まれる場所。だからドアを開けた第1歩目から、入浴後に次の方が入るまで、すべてのシーンで快適な空間づくりが必要です。限られたスペースのなかでゆったりとした気分で入浴が出来るように浴槽の位置を変更したり、 掃除のしやすいユニットバスへの変更など、長くご愛用できる自分たちだけの素敵な空間を創りましょう。
浴室のタイプ
風呂・浴室には、大きく分けて、「在来工法」と「ユニットバス」の2種類があります。
★ 在来工法
「在来工法」とは、昔ながらの家を建てる時の工法で、かつての一戸建ての風呂・浴室のほとんどは「在来工法」で作られていました。防水加工を綿密に施す以外は、ほかの部屋と同じように作られています。長く使うと水漏れの心配があり、定期的に手入れされるのが当たり前でした。
◆ メリット・デメリット
最大のメリットは、好みの材料で風呂・浴室を作れることです。強いこだわりを持ったバスルームを作るなら「在来工法」を選びましょう。湯船をヒノキにしたり、内装を石張りにしたり、風呂・浴室をガラス張りにしたりと、オリジナルの"癒し空間"を演出することができます。
デメリットとしては、断熱性があまり高くないので、冬には、お風呂に入る時に寒い思いをすることがあります。また、防水加工を施しても古くなると水漏れの心配もあります。一戸建ての2階や3階、マンションでは、ことさら厳重な防水対策が必要になります。さらに、「ユニットバス」と比較するとリフォームの工期が長く、オリジナリティを追求すれば費用はより高くなります。
★ ユニットバス
「ユニットバス」とは、工場で作られる規格化された風呂・浴室のことです。なかでも、浴室・トイレ・洗面所が同じ空間に揃った3点ユニットは、ビジネスホテルやワンルームマンションでよく見かけます。壁との間に空気の層を作る「大きなカプセル」状になった風呂・浴室を部屋の中におさめて作る工法です。
◆ メリット・デメリット
防水性の高さが最大のメリットです。また、ユニットと壁の間に空気の層ができるので、断熱性も高くなります。「大きなカプセル」を現場に収める工法なので、工期をかなり短縮でき、費用もおさえられます。浴室内の丸洗いもできるので、日々の掃除や手入れも楽です。最近は機能面でもデザイン面でも優れたものが多く、湯船・床・壁・扉などを豊富なバリエーションから選べます。最新の「ユニットバス」は、ユニットのサイズ、内装のグレード、多機能シャワー、浴室乾燥機、気泡バス、ミストサウナなどオプションも多彩です。長年使うものなので、質感にかかわるグレードは落とさないほうが、最終的には満足いくリフォームになるようです。
一方、「ユニットバス」は、規格に沿って工場で大量生産されるため、もともとの風呂・浴室が特殊な形をしていたり狭かったりすると、選べる種類が少なくなってしまうのがデメリットです。
・ユニットバスのサイズ
サイズ | 浴室内短辺 × 長辺 | 面積 |
---|---|---|
1216 | 1200mm×1600mm | 0.75坪 |
1217 | 1200mm×1700mm | 0.75坪 |
1317 | 1300mm×1700mm | 0.75坪 |
1616 | 1600mm×1600mm | 1.0坪 |
1618 | 1600mm×1800mm | 1.25坪 |
1620 | 1600mm×2000mm | 1.25坪 |
浴槽については、シンプルなものから、寝そべって入れたり、半身浴ができるもの、家族みんなで入れる大きなもの、特に高齢の方に配慮したバリアフリー対応のものなどがあります。また、気泡風呂、ジェットバス、24時間バスなどの高機能な浴槽があります。 そのほかシャワーやミラー、照明器具などでリラックス機能がさらにアップします。お手入れや浴室の気温を調整、衣類の乾燥まで可能な浴室の換気乾燥機も最近の人気設備。我が家にぜひ欲しい機能、あったらいいなという機能も検討してみてはどうでしょうか。