バリアフリー

バリアフリーリフォームのポイント

バリアフリー

バリアフリーとは「行動能力に差があっても同じように生活できるよう、障壁となる要因を取り除くこと」を意味します。住宅は異なった世代が一緒に暮らす場であり、エイジングという観点からみても、家庭内事故を未然に防ぐバリアフリーは重要なことです。事故はめったに起らないと過信せずに、あらかじめ場所に応じた工夫を施しましょう。
一般的には、「段差をなくす」「手すりを取り付ける」「階段の段差を緩和する」「トイレや浴室を広くする」「扉を引き戸にする」といったリフォームが行われます。

バリアフリー対応の工夫

◆ 段差
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段差住宅内での転倒事故を防ぐためには、床の段差を解消することが大切です。特に、ドアの下にある沓ずり(くつずり)や、床の高さが違う和室と洋室、または廊下との境目などの小さな段差は、うっかりつまずいて転倒してしまいがちな所なので、注意が必要です。
沓ずりについては、ドアの両側の床レベルが同じ場合、既存の沓ずりを撤去して同じ高さになるように、木を埋めていきます。また、和室と洋室、または廊下との間の段差解消については、和室の床を下げて畳を同じ高さにするか、洋室や廊下の床を上げるかのいずれかを行ないます。 なお、どうしても段差が解消できない場合には、床の仕上げ材を滑りにくい素材に替えたり、照明で明るくするなど、段差を見やすい状態にすると良いでしょう。

◆ 手すりの設置
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手すりの設置手すりには体重がかかるので、壁にしっかりと固定することが大切です。できれば手すりを付ける必要がある階段や廊下、トイレ、浴室などは、壁を補強しておくと良いでしょう。手すりは手や指にフィットするものを選び、使う人が握りやすい高さに設置します。また、転落しやすい階段などでは両側につけるのが理想ですが、片側にしか付けられない場合は、降りるときの利き手側に設置しましょう。

◆ 出入り口
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出入り口足腰が弱くなっていたり、車椅子を利用している場合、出入り口は引き戸にすると良いでしょう。なお、引き戸にできない場合も、ドアの取っ手を丸いノブではなく、レバー式のほうが、開けるときの力が少なくてすむのでおすすめです。

◆ 階段・廊下
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階段・廊下階段は、できるだけ緩やかな傾斜とし、曲がっている部分には、段差のない踊り場をとるようにします。 廊下については、幅が85cm以下だと車椅子での移動ができないため、拡幅工事を行なう必要があります。安全性を考慮すると、居室スペースを多少犠牲にしてでも、階段や廊下に配慮したいものです。

◆ 浴室・トイレ
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浴室・トイレ浴室やトイレは、高齢者の部屋の近くに設置するのが理想的です。また、冬場は浴室と室内の寒暖の差が激しいと血圧が上がり、高齢者の身体に負担がかかってしまいますので、トイレや洗面脱衣室、浴室にはできるだけ暖房器具を取り付けるようにします。
また、浴室をユニットバスでなく、現場施工とする場合には、出入り口の段差を解消して、浴槽のまたぎの高さを低めにすると、出入りを楽に行なうことができます。床タイルは滑りにくい物を選び、必要な場所には手すりを設置しましょう。
一方、トイレについては、横に収納スペースがあれば、それを撤去してスペースを広げておくと、車椅子でもスムーズに入ることができる上、介助が必要となった場合も対応することもできます。また、便器を片側の壁に近づけておき、手すりを設置するのも効果的なリフォームです。

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